断熱材の種類と特徴

断熱材とは

冬場の場合、断熱がないと、暖かい室内から寒い屋外へ温度が逃げていきます。

夏場の場合は逆に「温度の低い方から高い方へ」、涼しいエアコンの前から、暑い屋外へ・・・。

断熱しない場合だと、約8割の熱が逃げていくと言われています。

この熱移動を阻止するのが断熱材です。

 

断熱材はその内部に気体を固定することで熱を伝えにくくします。

この空気の固定方法は素材によって異なり、大きく

「細かい繊維の間に空気を閉じ込める繊維系」と

「独立した気泡の中に空気を閉じ込める発泡プラスチック系」の2つに分けられます。

img57825692

images

 

繊維系断熱材

【グラスウール】

リサイクルガラスなどを高温で溶かして細い繊維状にした断熱材です。床・壁・天井と住宅のほとんどの部位に使用でき、厚みが増し、密度が高くなるほど優れた断熱性能を発揮します。柔軟性が高く、木材の乾燥や収縮に対応でき、柱と柱の間に隙間なく施工していく充填断熱工法に適してします。無機質なので燃えず、有毒ガスも発生しません。また、高温多湿な状態に長く置かれても劣化しにくく、吸音性にも優れています。コストパフォーマンスの高い素材として人気があり、日本の木造住宅でもっとも多く使われています。

【ロックウール】

玄武岩、鉄鋼スラグなどを高温で溶かし、細い繊維状にした断熱材です。床・壁・天井など住宅のほとんどの部位に使用でき、650℃以上の熱にも耐えられるほど熱や火に強く、有毒ガスも発生しません。繊維の隙間に大量の動きにくい空気を含むことにより、優れた断熱性能を発揮します。

【セルロースファイバー】

パルプ、新聞古紙などを綿状に粉砕し、防虫・防火対策などのために薬剤を添加した断熱材です。1本1本の繊維の中にある空気泡が高い断熱性を発揮します。機械を使って柱と柱の間などに吹き込み、または吹きつけます。筋かいが通るような施工がしにくい場所でも確実に断熱材を入れられるのが特長です。また、木質繊維のため素材そのものが湿気を吸収・放出することから、結露が起きにくいというメリットがあります。防音・防虫効果があり、防火性にも優れています。

発砲プラスチック系断熱材

【硬質ウレタンフォーム】

ポリイソシアネートとポリオールを主原料に、発泡剤や難燃剤などを混ぜて生成します。ボード状と現場発泡の2種類があります。外張り断熱で用いられる断熱材で、気泡には熱伝導率の極めて小さいガスが含まれているため優れた断熱性を持ち、薄くても十分にその効果を発揮します。自己接着性という他の断熱材にはない特長があり、現場発泡のものは接着剤を使わなくても金属・合板・コンクリート等の表面に直接発泡することで、対象物に強く接着した断熱層がつくれます。

images-1

images-2

images-3

現場発砲の吹付断熱材

【ビーズ法ポリスチレンフォーム】

ポリスチレン樹脂に発泡剤と難燃剤を加えてビーズ状にしたものを、蒸気で発泡させます。金型に充填して加熱することで、約30~80倍に発泡してつくります。金型形状によって自由な形に仕上げることができ、ボード状や筒状などさまざまな製品があります。水や湿気に強く、軽くて緩衝性の高い断熱材で、施工性にも優れています。一般には「発泡スチロール」と呼ばれ、梱包材としても広く使われています。また、「Expanded Poly-Styrene」の頭文字をとって「EPS」と呼ばれることもあります。

【押出し法ポリスチレンフォーム】

ポリスチレン樹脂、発泡剤、難燃剤を混ぜ合わせ、発泡させながら押し出して成形します。独立した細かい気泡から構成され、形状はボード状です。断熱性能が高く、堅くて耐圧力があります。外断熱に適した断熱材で、水に強く吸湿しにくいため基礎断熱でもよく用いられます。

【高発砲ポリエチレンフォーム】

主な原料であるポリエチレン樹脂に発泡剤を加えて発泡させた断熱材で、独立した細かい気泡から構成されています。他のボード状の断熱材に比べて柔軟性が高く、壁や柱の間にも充填しやすいのが特長です。床・壁だけでなく屋根や配管カバーなど、断熱・防水と多彩な用途があります。発泡剤に特定フロンが使用されていないため環境にやさしく、燃えた時の有害性も少ないとされています。

【フェノールフォーム】

フェノール樹脂に発泡剤、硬化剤などを加えてボード状に形成します。断熱性が高く、経年劣化しにくいという特徴があります。130℃までの使用に耐える耐熱性を持ち、耐火性にも優れ、炎を当てても炭化するだけで煙や有害ガスがほとんど発生しないため、不燃・準不燃材料の認定を受けています。

 

施工方法

断熱材の施工方法は、大きく2つに分けられます。

外張断熱工法(外断熱)と充填断熱工法(内断熱)があり、

外張断熱工法は、構造材(柱や梁)の外側に断熱材を施工し、

充填断熱工法は、構造材(柱や梁)の間に断熱材を施工します。

fig_01

mokusoto5

product002

 

 

 

 

 

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメント

お名前

ウェブサイトURL